2018/06/06

中学数学と発達支援②

もうすぐ期末テストも近づいてきますね。
どのように勉強していったらいいのだろう、
と迷うこともあるのではないかと思います。

今日は中2数学を例にとり、
年間を通しての学習の進め方について
考えてみたいと思います。

今日は前回の続きです。


***


1学期の計算の計算が
苦手だな…という場合でも、

③図形の問題ほうが、
かえってできる、
という事が、よくあります。

たとえば、
中2図形のスタートは
「角度を求める」ですが、

「ジグゾーパズルや、プラモデル、
マインクラフトなどのゲームが
好き」というお子さんの場合、

空間をよみとったり、
操作したりする力が
比較的得意であることが
うかがえますので、

やり方をきちんと伝えると
すっと取りくめて、
「できる、簡単じゃん!」
という事が、よくあります。

また「本やマンガをよく読む」
「歴史が好き」というお子さんは、
「あらすじや、全体の構成を
把握する力」が比較的
得意であることが伺えます。

その力を活かして、
「仮定と結論」「図形の合同」
初歩や、記号で選ぶ証明問題には
比較的とりくみやすいことが
多いです。

ちなみに②関数(グラフ)には、
①計算と③図形、両方の要素が
入っていますので、

学習の際には、お子さんの
「強い力」を活かした伝え方で、

無理なく取り組める範囲、
内容にしぼって、学習できると
達成感を得やすいと思います。


ーー*ーー


つまり「まずは1学期の計算が
できないと、次の関数や図形に進めない」
という訳ではなく、

それぞれのお子さんによって、
得意な力を発揮しやすい/またはしにくい
学習分野や、伝え方がある
ということです。

このように、それぞれのお子さんの
得意な力、苦手な力を見きわめて、

そのお子さんの「得意な力」を
活かせるように、学習内容を
選定したり、説明の仕方を
工夫したりすることで、

お子さんの持っている力を
より発揮することができ、
自信につながりやすくなる
のではないのでしょうか。

もちろん1学期の計算は、
2学期以降や、次の学年以降の
数学の学習の土台となるので、
通年で取り組んではいきたいのですが、

1学期の計算学習で、もしも
中々うまく進まない場面が
あったとしても、
不安になることはありません。

お子さんに今できる所を見きわめて、
のばしていくことが、
お子さんの自信や、やる気につながると
私個人としては考えています。

ーー*ーー

学習支援カラフルでは、
発達検査結果は勿論のこと、

お子さんとの会話や、
保護者の方からうかがう
日常生活のご様子などからも、

そのお子さんの得意な力、
苦手な力を見きわめながら、
お子さんの学習に活かしていきます。