2018/06/05

中学数学と発達支援①

もうすぐ期末テストも近づいてきますね。
どのように勉強していったらいいのだろう、
と迷うこともあるのではないかと思います。

今日は中学生の数学を例にとり、
年間を通しての学習の進め方について
考えてみたいと思います。

たとえば中学数学では、
「ざっくりと」大まかには

①1学期が「計算(式の計算、方程式など)」
②2学期が「関数(比例、一次関数など)」
③3学期が「図形(面積体積、合同など)」

という流れになっています。

(※3学期には「統計(資料の活用、確率など)」
も入りますが、分かりやすくするため
ここでは割愛します)

よく「1学期の計算は何とか
できても、図形なんてとても…」
というお困りの声があります。

また、「かんたんな計算でも、
何回やってもすぐ忘れてしまうから、
算数・数学はこれ以上やっても難しい」
という声も耳にすることがあります。

ただ、発達支援という
観点から見てみると、
一概にはそう言えない場合も
あると思います。

ーー*ーー

たとえば、中2数学を例にとります。
どんな問題かイメージしやすいよう、
以後リンクを貼らせて頂きますが、

①1学期の計算は、たとえば
「多項式の計算」のように、
図形の証明のような複雑な論理は
比較的少ないのですが、

たし算ひき算、かけ算わり算、
くり上がりや筆算などの操作が
すばやく、正確にできるかに加え、

+-の符号の見きわめなど、
手順がとても多いのが特徴です。

それらを一つ一つ処理していく
ことに苦手さがあった場合、

①1学期の計算は、
その子にとって
数学の中でもいちばん、
理解・定着しにくい
分野と言えるかもしれません。

ーー*ーー

そういった場合でも、
③図形の問題ほうが、
かえってできる、
という事が、よくあります。

たとえば、

***

長くなりましたので、
次回に続きます。