いよいよ期末テスト目前ですね。
直前だからといって焦りすぎずに、
いつもの生活リズムですごして下さいね。
今回は、中学校の定期テスト前の国語学習を
例にとって、テスト前の学習の仕方を
考えていきたいと思います。
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「テスト前、国語はどうやって勉強
したらいいかわからない」
と感じる方も多いと思います。
テスト1週間前や、前日になって
「国語のテスト勉強、どうしよう」
と、あせりを感じることも
少なくないのではないでしょうか。
他の教科にも言える事ですが、
テスト当日や終了後に、
提出する課題物があれば、
まずはそれをきちんと
仕上げることが大前提です。
学校の〆切をまもって
提出することは、
将来の就労に向けても
大切な力となるからです。
提出物が滞っているときは、
まずは〆切どおり提出することを
目標にしていきましょう。
では、それができるようになって、
テスト前、国語のテスト勉強を
するとしたら、どのように
学習していけばいいでしょうか。
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国語の設問は大きく分けて
①漢字、語句の問題
②文章の内容理解を問う問題
③文法事項を問う問題
に分けられます。
(※古文・漢文の設問も、大まかには
このどれかに当てはまります。
また、小作文などの自分の意見を
述べるものは、ここでは割愛します)
ですので、全体をまんべんなく
勉強しようとするよりは、
お子さんの得意な力、
活用できる力に合わせて、
①~③のどれがお子さんにとって
取り組みやすいか、
という点をふまえて学習すると、
比較的取り組みやすい
と思います。
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たとえば、
・1問1答(=1対1対応)での理解が得意
・漢字の形や、語句の意味(辞書的定義)
短いフレーズを覚えるのが好き
・10問程度の小テストなど、反復が苦ではない
といったお子さんであれば、
①漢字、語句の問題だけを、
各単元から抽出して練習すると、
成果につながりやすく、
やる気につながるかもしれません。
その際、視覚的または書字、語彙、
あるいは集中などの課題があれば、
そこに配慮しつつの取り組みとなります。
一方で、上述のことに苦手さがあっても、
・家族やお友だちとお話するのが好き
・童話や小説、マンガ、アニメが好き
など、話の流れをよみ取ったり、
考えたりするのが得意/
好きなお子さんであれば、
②内容理解の問題の練習から
始めるほうが、お子さんが
楽しさを感じられる場合も、
実際多くあります。
その場合は、書いて答える問題にいきなり
チャレンジするのではなく、
・「次のア~エの中で当てはまるのはどれか」や
・「次のア~エの正誤を答えよ」
などの「記号選択問題」の設問を
活用しながら、
その文章についての内容理解を
深めていくと、全体の話の流れが
把握しやすくなると思います。
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では時間的に、あるいは分量的に
全範囲を学習するのがむずかしい場合、
どの単元から優先してとりくむと
よいでしょうか。
次回(中学国語と発達支援②)に続きます。